2018年12月28日金曜日

第39回NMS金曜会(1/18)のお知らせ

2019118(金曜日)に第39NMS金曜会を開催いたします。

今回は、
富士フイルム和光純薬株式会社に
エクソソーム研究の最近の動向とエクソソーム研究の為の新技術紹介
についてご講演いただきます。

日時:118日(金) 18:30開始
場所:大学院棟B2F演習室3

 エクソソームは様々な細胞が分泌する小型(直径30 100nm 程度)の膜小胞で、殆どの体液(血液や尿、髄液など)や細胞培養液中に存在しています。近年、エクソソームの研究が加速的に進展しており、様々な生理機能や病態発症との関連が示唆されています。今回このエクソソームについての最近の研究動向と、研究を進める上でこの度我々が開発したTim4を用いたPS法についてご説明させていただきます。


皆様奮ってご参加下さい


2018年10月18日木曜日

第38回NMS金曜会(11/16)のお知らせ

1116(金曜日)に第38NMS金曜会を開催いたします。

今回は、
筑波大学医学医療系
遺伝子制御学 准教授
西村 健 先生にご講演いただきます。

日時:1116日(金) 18:30開始
場所:大学院棟B2F演習室3

 体細胞を初期化して得られる、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の再生医療へ実用化が大きく期待されている。しかし、多能性を十分に獲得していないiPS細胞は、分化誘導後も未分化な状態で残存し、移植後に腫瘍を形成するリスクを持つ。そのため、iPS細胞の再生医療への実用化を促進するためには、高い多能性を持つiPS細胞の誘導方法を確立することが重要である。
 それに対し我々は、独自の持続発現型ウイルスベクターを用いて、外来因子が残存せず、安全性の高いiPS細胞を効率良く誘導することに成功している。また、我々のベクターを用いて、初期化誘導遺伝子の一つであるKlf4タンパク質の発現量を調節しながらiPS細胞誘導を行うことにより、Klf4量依存的に多能性が異なるiPS細胞を誘導できることを明らかにしている。そして、このようにして誘導された、多能性が低い細胞と高い細胞を比較したところ、Tcl1は、iPS細胞誘導過程でKlf4量依存的に誘導されてきて、細胞の代謝機能を変換させることによって多能性誘導に寄与していることも明らかにした。このように、我々独自の多能性が異なるiPS細胞を用いた解析から、より高い多能性を持つiPS細胞を効率良く誘導する為に必要な分子機構が明らかになった。
 本セミナーでは、上記のような、我々のテクノロジーを用いて再生医療の実用化を促進させる研究や、iPS細胞誘導における多能性誘導機構に関する研究を紹介する。


皆様奮ってご参加下さい



2018年6月22日金曜日

第37回NMS金曜会(7/6)のお知らせ


7月6日(金曜日)に第37回NMS金曜会を開催いたします。

今回は、
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 
先端分子医学研究部門 分子細胞生物学 助教

小池 博之 先生
にご講演いただきます。

日時:7月6日 18:30開始
場所:大学院棟B2F演習室3

 近年、様々な機能細胞へ分化する能力を有する組織幹細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞を分化誘導することで、創薬スクリーニングや再生医療に有益な細胞や組織を創出する方法が注目されています。
 演者らのグループも、器官の原基が胎内で形成される過程を模倣する細胞培養操作技術を開発し、試験管内においてヒトiPS細胞から立体的なミニ肝臓を自律的に誘導できることを示してきました。一般に多能性幹細胞の培養系では、サイトカインを始めとしたさまざまなタンパク質製剤などの試薬を添加することによる各種機能細胞への分化誘導が試みられています。しかし、これらの試薬が高額であるために、医療応用に要する莫大な数の細胞を得るためには多額の製造コストを要することが重大な課題となっていました。
 そこで演者らは、胎内でのミニ肝臓の形成時期において成長が活発な時期に特徴的な細胞の代謝特性に着目しました。すなわち、肝臓発生期における細胞の代謝がどのようになっているときに増殖が活発化しているのかを解明することで、そのメカニズムを培養細胞の増幅に活用することを試みました。今回の発表では、マウス胎仔の肝臓発生の解析結果から得られた知見を元に、目的とする細胞が増殖可能な培養環境を構築し、標的細胞を安価に効率的に得る方法の確立を目指した研究について紹介します。

皆様奮ってご参加ください


2018年4月20日金曜日

第36回NMS金曜会(5/11)のお知らせ



5月11日(金曜日)に第36回NMS金曜会を開催いたします。

今回は、
東京大学先端科学技術研究センター准教授
谷内江 望先生
にご講演いただきます。

日時:5月11日 18:30開始
場所:大学院棟B2F演習室3

 谷内江先生はハーバード大学およびトロント大学でご留学を経て、現在は東京大学にて実験生物学と情報生物学を組み合わせて生命現象を観察する新しいテクノロジーの開発に勤しんでおられます。今回の発表では、先生が取り組んでおられるBarcode Fusion Genetics (BFG)法をおよびにDNAバーコードとゲノム編集を利用して細胞分化、発生に関わる哺乳動物の細胞系譜を丸ごと同定するプロジェクトについてもご紹介いただきます。

皆様奮ってご参加ください



2018年2月21日水曜日

第35回NMS金曜会(3/2)のお知らせ

3月2日(金曜日)に第35回NMS金曜会を開催いたします。

今回は、
大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター 坊農秀雅先生
にご講演いただきます。

日時:3月2日 18:30開始
場所:大学院棟B2F演習室3


 ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)2007年に設立された大学共同利用機関のセンターで、科学技術振興機構(JST)のライフサイエンスデータベース統合推進事業のもと、JSTのバイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)との共同研究によるデータベース統合化の基盤技術の開発を行っています。坊農先生は、これまで国立遺伝学研究所にあるDDBJ(DNA Data Bank of Japan)と緊密な連携を図り、DDBJにアーカイブされた数ペタバイトの塩基配列情報とそのメタデータ、とくに次世代シークエンサー(NGS)に関する情報を使いやすくするための技術開発を行っていらっしました。本講演ではRNA-seqデータ解析を含む最新の活用事例の紹介と共に、NGSデータをはじめとする公共データベースを如何に再利用し今後の医学研究に活かしていくかについてお話し頂きます

皆様奮ってご参加ください